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ノイズ【noise】原作&映画ネタバレ解説!!ストーリーの違いも解説!

目次

こんにちは!Ryukichiです。今回は藤原竜也さん主演で話題の ノイズ【noise】の原作をご紹介します。 全3巻の短編となっています。映画との違いもご紹介しますので、ぜひ読んでいってください!

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ノイズ【noise】原作はどんな漫画?

  • 最初の殺人からどんどんノイズ(黒い意志)が伝染していき、最終的に町人全員を巻き込んでいく。
  • 映画版よりもディープな表現が多く、初めから陰鬱な雰囲気が漂っている。 
  • 原作版の方が救いのある結末となっている。

登場人物

泉 圭太 (いずみ けいた)

今作の主人公。

黒いちじくの生産により、町の未来を託されている。原作では妻の泉加奈とは離婚調停中。

映画では仲睦まじい夫婦として描かれる。

泉 加奈(いずみ かな)

主人公の妻。映画版では主人公、純、と幼馴染。

原作では離婚調停中であった。若い女性のいない町で睦雄の標的となる。猪狩町の閉鎖感に嫌気が差している。

映画ではおしどり夫婦として描かれるが、猪狩町への嫌悪感は健在。

泉 恵理奈(いずみ えりな)

主人公の娘。

原作では終盤のキーパーソンである。

映画版では陸雄の標的となるが、目立った行動はない。

田辺 純(たなべ じゅん)

主人公の幼馴染。

原作、映画ともに加奈に好意を抱いてる。

映画では加奈への気持ち、圭太への嫉妬心がよりダークに描かれている。

守屋 真一郎(もりや しんいちろう)

猪狩町の新人駐在。

映画版では主人公たちより年下の幼馴染として描かれる。

前任の岡崎の言葉に縛られ、罪を重ねていく。

鈴木 睦雄(すずき むつお)

本名 小御坂睦雄。

原作では饒舌で狡猾な、女子大生ストーカー殺人犯。

映画では少女強姦殺人事件の犯人で、コミュニケーションが取れない狂人として描かれる。

自身を更正させてくれようとしていた鈴木賢司を殺害する。

畠山 努(はたけやま つとむ)

愛知県警刑事。

鋭い勘で主人公達を追い詰める。

原作では睦雄と因縁がある。

青木 重孝(あおき しげたか)

畠山とタッグを組む刑事。

映画版では青木千尋として登場。

岡崎 正(おかざき ただし)

真一郎の前任駐在。

街のためなら、事件の隠蔽も厭わない。

映画版では冒頭のみの登場だったが、原作版では主人公達に協力。畠山を翻弄する。

横田 庄吉(よこた しょうきち)

町の農家。主人公達が死体を運ぶ場面を目撃する。

庄司 義昭(しょうじ よしあき)

原作では猪狩町の助役。いちじく園を乗っ取ろうと画策している。

映画では庄司華江として登場。町長となっている。

野毛 二郎(のげ じろう)

映画のみ登場。庄司の助手。

高圧的な庄司に殺意を抱いている。

あらすじを解説!

最初の殺人まで

原作版

舞台は黒いちじくの生産で復興を目指す、猪狩町。ある日、主人公、泉圭太が運営する農園に鈴木睦雄が現れる。

農園で働きたいとの事だったが、怪しい言動を繰り返す睦雄を一度は追い返した。

翌日、加奈、恵理奈が圭太の元へ。仮設トイレで自慰行為に勤しんでいた陸雄は加奈に目を付ける。

同じ頃、鈴木賢司失踪事件について捜査していた畠山は睦雄、賢治が猪狩町に向かった証拠を発見、調査に向かう。

そのことに気づいた圭太は純、真一郎と共に物置小屋に追い込む。

様々な要因が重なり、睦雄を殺害。真一郎は前任の岡崎の言葉を胸に、村のカサブタとなるべく、事件の隠蔽に協力。

このタイミングで圭太の中にノイズ(黒い意志)が響き、隠蔽に賛同してしまう。

映画版

賢司、陸雄はフェリーで猪狩町に上陸。睦雄の働き口を探しに、泉農園に向かう。

道中睦雄は運転中の賢治をベルトで絞殺。死体と車を残し、再び泉農園へ向かう。

原作同様、圭太、純はいちじくを無銭飲食していた睦雄を発見。話しかけるが、会話などはなく黙って逃げてしまう。

その後、睦雄は泉家の庭でままごと遊びをしている恵理奈を発見。

圭太が帰宅すると、恵理奈の姿が見当たらない。皆で捜索し、ビニールハウスで恵理奈の三輪車に乗っている睦雄を発見する。

話が通じない睦雄を殺害してしまう。圭太、純、真一郎は隠蔽を決意。恵理奈は近くのおじさんの家で遊んでいただけであった。

原作同様、死体運びを庄吉に見られる。

二度目の殺人まで

原作版

死体を運ぶ3人は庄吉に遭遇、怪しまれるもなんとか誤魔化すが、3人の姿を見て「なつかしいの」と呟く庄吉。

その後、畠山が3人の元へ到着。圭太の腕の傷(睦雄に噛まれた)につっこむが、娘に噛まれたと説明し、やり過ごす。

純の帯銃も放置された罠にかかった猪が出たと弁明した。睦雄の行方についても平然と虚偽の証言をしてしまう。

この時点で、圭太は睦雄と同じ「カマキリのような人間」へ成り果ててしまう。

暫くして睦雄が借りていた車が警察によって発見される。中からはバラバラになった賢司が見つかる。ここで1巻終了。

次の夜。畠山の元に青木が合流。睦雄は逃亡中とされている為、取り逃がした真一郎を2人で問い詰める。

その後、合流した3人を尾行していた青木を庄吉が見つめていた。

次の日、地方創生局局長の酒井、助役と圭太が面会。真一郎の元には母親が訪れ、新しいダウンジャケットを購入することを約束。

飯屋に入れず睦雄を含めたよそ者に苛立っていた助役の元に現れた庄吉。3人で死体を運んでいたことを暴露した。

話を聞いた助役は真一郎を脅し警察を退職するよう圧力をかける。虚偽の証言、母への謝罪を録音し自殺未遂を起こす。

圭太らは駐在所へ。レコーダーを回収しようとした圭太に銃を向ける青木。このことはsnsで拡散される。

レコーダーを回収できた畠山は真一郎は虚偽を見抜く。免職は免れない青木に圭太、純を逮捕する事を誓う。

真一郎の代わりに岡崎が戻ってきたタイミングで、助役は純の元へ。

純に自首を勧め、説得。純がその気になったところで本当の目的を話し始める。突然庄吉が鋤で刺殺。純も斧で応戦。

事後、ことの経緯を圭太に話した純は、自首の意を伝えます。

映画版

鈴木賢司の捜索をしていた畠山、青木は圭太の元へ辿り着く。

原作同様腕の傷を発見。罠にかかった猪にやられたと説明し、やり過ごす。

その後、賢司と車が発見される。地方創生局の議員との面会に、圭太が現れなかったことで野毛は庄司に「金が入らなければ、保険金をかけてお前が死ね」とどやされる。

警察による捜査が始まり、畠山によって圭太の家の前から陸雄の履歴書が発見される。

その夜、庄吉に話を聞いた庄司が純の作業場に乗り込んで来る。真一郎、純の精神を追い込み、帰ろうとした庄司を、待ち伏せしていた庄吉が鉈で首を切り裂こうとするが、スタンガンで反撃され、相打ちに。

庄吉の息子夫婦、助手も共犯となり、隠蔽を図る。

発覚、ラストまで

原作版

自首を考える純は過去に抱いていた加奈への気持ちを思い返していた。純に借りがある圭太は、結婚指輪を純に託す。

ここで第2巻終了。

事件の全てを背負った圭太は、助役の遺体もろとも純の家を放火。睦雄の死体を自身の焼死体へ偽装し、山へ身を隠す。

岡崎の協力により、事件は闇の中へ。

場面は名古屋市の小学校へ。恵理奈は授業参観の日にいちじくを模した七宝焼を発表し、離婚し、離れて暮らす父への想いを語る。

その後、警察から元夫の圭太の死を告げられる加奈。事情聴取を終えた純は加奈にプロポーズをする。

父を亡くした娘を思い、加奈は純との結婚を受け入れる。

純は睦雄の携帯電話を富士の樹海付近に投棄。これが警察に発見されたことで、圭太が生存している痕跡を掴んでいた畠山も捜査中止に追いやられてしまう。

3年後、復興を果たした猪狩町で暮らしていた純、加奈、恵理奈。

畠山は再び純の元へ訪れた、恵理奈は純を受け入れられていない様だった、

圭太生存の証拠を掴むも、閑職に追いやられた畠山は純を問い詰める。その会話が耳に入った恵理奈は徐々に父が生きている証拠を掴んでいく。

圭太が身を隠した山へ乗り込んだ恵理奈だったが、崖から転落。瀕死になってしまう。

姿を消した恵理奈を探す純と加奈、岡崎は、恵理奈が山へ向かった痕跡を発見する。

畠山らも合流し、二人が姿を消した山へ。

そこに現れたのは、恵理奈を抱いた圭太だった。

やっと罪を償えると圭太に感謝する純、おかえり、ただいま、と

二人は言葉を交わした。

3年前、睦雄から始まったノイズ(黒い意志)の伝染。街を包んだ黒い影を振り払ったのは、最も純粋な想いを持つ恵理奈だった。

映画版

庄吉の葬儀中、畠山に呼び出された真一郎。圭太、純のDNAを採取してくるよう迫られる。

翌日、事情聴取を受けていた町長助手の失言により、保存庫に遺体があることを掴んだ畠山だったが、遺体は一足早く、いちじく園へ運ばれていた。

畠山はビニールハウスの苗木を移動させていた圭太の元へ。

事件の真相に迫ろうかと言う舌戦の最中。突如銃声が響く。

真一郎は自殺した。真一郎単独での犯行を示唆した虚偽の証言を遺した携帯を回収しようとした圭太だったが、青木に銃を向けられ阻止される。

そんな中、死んだはずの庄司の携帯から一斉メールが送信される。

犯人は圭太であると言った内容だった。

ビニールハウスまで追い込まれた圭太、純。加奈が到着し、真相究明を迫ったところで、畠山がビニールハウスへ到着。

全ての罪を被り、圭太は逮捕。純は加奈、恵理奈を守る事を誓う。

場面が変わり、真一郎の墓の前で対面する純と畠山。畠山は純への追求は終わっていないことを告げ、墓地を後にする。

純の家には大量の写真が。それらは全て、加奈の写真だった。

睦雄の履歴書、一斉メールは純の仕業であった。

刑務所に入所した圭太と面会する加奈。純の気持ちに寄り添えばこんな事にはならなかったと話す圭太。

二人は号泣する。

狩猟シーズンとなり、猟に勤しむ純。獲物を見つけ、一発発砲。一呼吸置いてもう一発撃ったところで、青空が映し出される。

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いかがでしたか?大雑把ですが、あらすじを紹介させていただきました。映画版と原作版では設定、ストーリー、心理描写が全く違います。ぜひ、両方とも楽しんで頂きたいと思います!

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